車載用マシン後継機 評価検証レポート (2)

ご好評をいただいておりました⾞載⽤マシンの後継機につき、前回レポートでは、さらに高性能なものを、ということで詰め込んだ結果、性能は十分も、排熱・安定性の面で販売には至りませんでした。
引き続き検証を続けてまいりましたが、ようやくご案内することができそうな構成となりましたので、ご案内いたします。

 

決定仕様

チップセット CM236 シリーズ
CPU Intel Xeon E3-1515Mv5 2.80GHz 4C/8T
メモリ 8GB DDR4 SO-DIMM ECC
SSD 250GB SSD S-ATA M.2
寸法 幅235x 高さ80x 奥行254 (mm)
電源ユニット 車載用DC-DC 電源(最大消費電力140W)
ACC連動対応
OS Windows 10 Professional 64bit
前回時点の後継案
チップセット CM236 シリーズ
CPU Intel Xeon E3-1505M 2.80GHz 4C/8T
メモリ 8GB DDR3 SO-DIMM ECC
SSD 250GB SSD S-ATA m-SATA
寸法 幅235x 高さ80x 奥行254 (mm)
電源ユニット 車載用DC-DC 電源(最大消費電力140W)
ACC連動対応
OS Windows 7 Professional SP1 64bit
 旧製品 
チップセット QM77 シリーズ
CPU Intel Core i7-3555LE 2.5GHz 2C/4T
メモリ 4GB DDR3 SO-DIMM ECC
SSD 128GB SSD S-ATA m-SATA
寸法 幅210x 高さ66x 奥行265 (mm)
電源ユニット 車載用DC-DC 電源(最大消費電力60W)
ACC連動対応
OS Windows 7 Professional SP1 64bit

 

 測定方法、ツール

計測は前回構成との比較のため、PCMark8を使用しました。
CPU:PCMark8 (https://www.futuremark.com/benchmarks/pcmark8)

 

決定仕様 ベンチマーク測定結果

※前回テスト機の測定結果はこちら

※各画像 クリックで拡大します

上からCREATIVE、HOME、WORK ベンチを走らせた結果となります。

前回テスト時よりもさらに良いスコア (速度)結果が出ました。
また、⻑時間の負荷テスト状況でも温度に問題は⾒られませんでした。

 

結論1 (性能について)

  • マシン性能について:
    前回のテスト機よりもベンチマーク上ではさらに高性能となりました。
  • CPU 温度について:
    前回テスト機では温度が安定せず、オーバーヒート気味でしたが、今回構成では運用に影響がないレベルでの温度推移で安定しております。
  • 安定性について:
    前回テスト機では通電直後のブルースクリーン問題が発生してしまっておりましたが今回の構成ではそのような問題も発生せず、安定して稼働できることが確認できました。

結論2 (実用・採用について)

シャーシ・クーラーは共通ですので、使⽤するマザーボードとCPU、M.2 ストレージの採⽤といった、微妙な構成の変更・調整により、性能と安定性のバランスをとることができました。今後は車載用PCについてはこちらの構成にてご提案していくこととなるかと思います。

車載用マシンのお問い合わせ、お待ちしております︕

 

今回の検証に用いた車載用PC事例はこちら:車載画像処理システム開発用小型PC (Xeon)

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